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解答ありがとうございます。  投稿者:ひの  投稿日:2007年 6月 3日(日)18時14分56秒
  ZEN様、川井様、ご丁寧な返信ありがとうございます。
いろいろと参考になりました。
診断の方ですが、時をみてお願いかもしれません、
なにぶん沖縄なもので送料も高いです、、、、、。(涙)
お小遣いを貯めなければ!(笑)
その節は、よろしくお願いしますです。
なるほど普及モデルのメリットデメリットなど納得です。
私は、40才手前にしてアコーディオンを始めたので
まだまだT32でも、もてあましていますが、
何年か後には、もっと上級モデルを、奥さんを説得して
購入したいと思います。
またこの掲示板のお世話になる事と思われますので、
その節は、よろしくお願い致します。
 

Tombo T-32  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月 3日(日)15時50分14秒
  ひの様、ようこそ! ご投稿ありがとうございます。 まさにひの様のように周りにアコをやる人がいないので、だれになにを聞いていいかわからないという方のためにこの掲示板はあります。 ぜひ今後ともいろいろとお知りになりたいことを投稿してください。 他のみなさんも、是非ご遠慮なく。 常連だけの狭いサークルのチャットのコーナーにだけはしたくないと思っております。
さて、Tombo T32は中国のメーカーで製造されたものをトンボ楽器製作所さんが自社ブランドをつけて販売しているものです。 入門者用としてはお買い求め安く広くアコーディオンに親しんでもらうためにはとてもいいアコだと思います。 小型で演奏しやすいのがメリットですが、小型アコに共通の肺活量の少なさが弱点といえば弱点で、フイゴと同じ役割の蛇腹の往復運動をせっせとやる必要があります。 そして、ベース側のコードの音を入れようとすると一気に数箇所の空気孔が同時に空くことになるので、さらに空気の消費量が増えます。 右側も同時に数箇所のキーを押せば同じように空気を多く消費してしまいます。 さらに、このTombo T32クラスのアコに使用されているリードはマシンリードであり、さらにそれも精度がある程度までしかないため、リードとリードフレームの間隙が比較的広くなっています。 そのため、蛇腹を余計に動かして、せいぜい空気を多く送り込んでやらないとリードが震えないので音になりません、あるいは大きな音がでません。 そして、リードとリードフレームの間隙が広いということは、空気の消費量が多い、すなわち、空気対音量の効率が低いので、蛇腹の動きが遅いと音量が下がったり、音が切れてしまいます。
ところで、中古ということですので、年式と程度にもよりますが、往々にしてリードバルブが硬化していて、隣のリードのところが空気の逃げ道になっている場合もあります。 この場合はメンテナンスを行うことである程度、あるいはかなり改善されます。 蛇腹と本体をはずさないと見えないので、ご近所にどなたもいないとのことですので、よろしければしっかりやわらかいものでよく巻いて梱包して当方に宅急便でお送りいただければ診断して写真などをお送りしますよ。 検診料は特に決めてませんが、えーと、そのうち忙しくなったら決めますけど、とりあえず無料! 往復の送料だけはご負担くださいね。

http://www.accordions.com/index/his/his_it.shtml

 

蛇腹と音数  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月 3日(日)14時31分12秒
  アコーデオンは蛇腹で空気を送って中のリードを鳴らす訳ですが、和音などで音数(鳴らすリードの数)が多いとそれだけ空気を必要とするので蛇腹がガーッと開きますね。
音色ボタンによってもシングルリードのMのみの場合とMMLなど複数のリードを鳴らす場合で空気の消耗度が違ってきます。
右手だけでメロディを弾くよりも、右手の鍵盤と左手のコードボタンを一緒に弾くほうが蛇腹を大きく動かさなければなりません。
 

すみませんが質問よろしいでしょうか?  投稿者:ひの  投稿日:2007年 6月 3日(日)12時59分45秒
  数ヶ月前にアコーディオンを始めたばかりの新参者です。
質問させていただいてよろしいでしょうか?不適切なら削除してくださいませ。
ヤフーオークションにて中古のTOMBO T-32を購入して練習に奮闘しているのですが
鍵盤とコードボタンを同時に押すときって、かなり思いっきり蛇腹を動かさないと
音がちゃんと出ないのですが、それは普通なのでしょうか?
それとも、メンテなどが必要な状態なのでしょうか?
まわりにアコーディオン弾く人もいなければ
沖縄なのでアコーディオン教室もないようで、困っています。
宜しければ返答いただければ幸いです。
 

ダイアトニックアコとコンサーチナ  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月 3日(日)10時18分52秒
  先の投稿では説明不足で誤解があったようなので補足します。

先の投稿で書き忘れましたが初期のミュゼットはダイアトニックアコで演奏されていたようです。
フランスのミュゼットアコ奏者の中には現在もダイアトニックアコで演奏するかたもいるようです。
ミュゼットのほんとうの初期の頃はミュゼットパイプと呼ばれるバグパイプの親戚みたいな楽器で演奏していたようですね。
それが後に、イタリア系移民によってアコーデオンがもたらされた。
そうしたミュゼットの歴史についてはカブトガニさんがお詳しいですね。

右手がボタン式のアコーデオン(ボタンアコ)にもクロマチック式とダイアトニック式があって、クロマチック式は押し弾き同音、ダイアトニック式は押し引き異音のアコを指しています。左手のベースボタンも押し引き異音(別なコード音)が出ます。

一方、コンサーチナは左手も和音ではなく単音の楽器(フリーベース?)で、左手がコードベースのダイアトニックアコとは構造的にも違いますし、歴史的にも別な流れを持っています。
コンサーチナは必ずしも押し弾き異音(ダイアトニック)ばかりでなく、押し引き同音のクロマチックのコンサーチナもあります。
コンサーチナは歯切れよく細かいリズム感を得意とします。
↓このようなスタイルの楽器です。
http://www.youtube.com/watch?v=H_5HqVSMFyc

コンサーチナは主にイギリスやアイルランドで発達した楽器で、アイリッシュ音楽などでよく使われますが、ミュゼットをコンサーチナで弾くというのはあまり聞いたことがありません。
しかし、もちろんコンサーチナでミュゼットを弾いてはいけないということは全くありません。

バンドネオンも歴史的にはコンサーチナから派生した楽器で、ドイツのバンドさんが発明(改良?)した楽器なのでバンドニオンと名付けられたようです。
当初は教会音楽などを演奏する目的で半音階が自由に出せるように、どんどんボタンの数が追加されて現在のようなスタイルになりました。
ドイツ生まれのバンドネオンはなぜかアルゼンチンに定着し、タンゴになくてはならない楽器となりました。
生まれはドイツ、育ちはアルゼンチンというところでしょうか。

フランス風の典型的なミュゼットの音色にこだわるのでしたらウエットなトレモロ音色が最適ですが、ドライな音色で演奏してはいけないということは全くありません。ですから、バンドネオンでミュゼットを弾いたってよい訳です。
フランスではボタンアコ(クロマチック)が主流ではありますが、もちろんピアノアコでミュゼットを演奏する奏者もいます。

ミュゼットをダイアトニックアコで弾いてもよいし、ピアノ鍵盤のアコで弾いても結構ですし、ボタン式クロマチックアコで弾いてもよいと思います。もちろんコンサーチナで演奏してもよいと思います。
結局、楽器は何で弾いてもよいと思いますが、大きくて重いピアノ鍵盤アコが負担になるようでしたら、小さくて軽い割に音域が広いボタン式クロマチックアコがおすすめです。
 

vie様用のミュゼットアコ  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月 3日(日)08時28分46秒
  vie様には次のアコなどはよろしいかと存じますが、ご予算もあると思いますし、また実際の音色や弾き心地はおいでいただいて、触っていただくのがBestだと思います。
ボタンタイプならこちら:
http://www.akkordeon.jp/Demono/Delicia%20Sonorex%2033%20Special%20-%20Red.htm
http://www.akkordeon.jp/Demono/SEM%20819%20special.htm
ピアノ鍵盤式アコならこちらがおすすめ:
http://www.akkordeon.jp/Demono/Brandoni%20Piccolo.htm
http://www.akkordeon.jp/Demono/Brandoni%2068%20Super%20Musette.htm
このほかにもいろいろとあります。 アコの花園でお待ちしています。
 

Bal Musette  投稿者:川井 浩  投稿日:2007年 6月 3日(日)08時13分51秒
  Vie様、ようこそ! 「パリミュゼット」とはイメージが湧きやすいいい言葉だと思いますが、多分語源的には「バルミュゼット」ではないかと思われます。 この辺はミュゼットにお詳しいカブトガニさんにご登場いただきたいところですが、下記のWeb Siteに簡単にミュゼットの歴史が述べてありますので、ごらんになってください。
http://musette-web.hp.infoseek.co.jp/nougaki/nougaki.htm
これによるともともとバグパイプの親戚のようなリード楽器で演奏されていたものが、イタリア移民が持ち込んだアコーディオンで演奏されるようになった経緯があり、当時のアコーディオンがコンサチーナと同類のバンドネオンなどのDiatonicアコーディオンで演奏されていた、とあるので、コンサチーナで演奏することは由緒正しいことであると思われます。 バルミュゼットが発生した場所がパリであったことからすればパリミュゼットと呼んでもいいのかもしれませんが、国際的にはバルミュゼットで統一されているような気がします。 もっとも、フランスといえばパリ。 華の都パリの文化にあこがれて絵描きも、楽師も、服飾デザイナーもパリへ、パリへと草木もなびくころ、当時のパリを中心にどんどんとはやっていったバルミュゼットの音楽が、戦前のベルエポック時代にルネ・クレール監督の「巴里の屋根の下」、「巴里祭」などで登場し、ミュゼットの音楽が世界を風靡した。 もちろんそれはアコだけでなく、パリを中心としたシャンソンの大御所たちの活躍と平行してあるいはその相乗効果で、日本の当時の若者からお父さんまで、お嬢様からおばはんまでシャンソンのとりこになってしまった。 そして、そこにはいつも甘く切ないアコの音色があった。 ルネ・クレールの戦後のノスタルジックな作品「夜ごとの美女」にはもうアコは出てこない。 このときのマルチーヌ・キャロルがなんとも魅力的。 ジェラール・フィリップとの美男美女映画でしたね。 あ、また横道。 で、もともとはコンサチーナのようなバンドネオンで演奏していたわけですので、コンサチーナでミュゼットおおいに結構だと思います。 が、日本古来の民謡が笛か尺八にせいぜい小太鼓でお囃子をとるのにたいして、最近の民謡風演歌などは楽団が総出でいろいろな楽器を持ち込んで演奏しているように、ミュゼットもいつの間にかトレモロを聞かせたアコーディオンでの演奏(ボタン式であれピアノ式であれ)が定番となってしまったようです。 そのようなトレモロを極限まで聞かせたアコが中心のミュゼット、あるいはシャンソンの伴奏を今日ではミュゼットと言う言葉と同意語的に使用されているようで、アコーディオンメーカーもこのタイプの音色をほしがるお客さん用にミュゼットタイプとして製造販売しているわけです。 私のWeb Siteの「新品・出物コーナー」にあるアコのうち、ミュゼットタイプと呼んでいるアコの音色はそのような音色のものが中心です。 昨日旅立った白のGiuliettiもまさにそのような音色のアコーディオンです。 ただ、ミュゼットといえばいつでも例のしゃらしゃら音で、いつでもパリ空で、いつでもジュリエット・グレコで、あるいはエディット・ピアフで、というお決まりのコースにあきあきした人たちも結構いるようです。 日本でも朝から晩まで演歌、演歌、演歌、だったら多少の演歌好きでも辟易するのと同じ現象と考えてもらえればいいと思います。 あるいは、東京には演歌しかないのか、と思い込んでいる外人がいたらさびしいですもんね。 そんなパリでそんな巨大な産業になってしまったミュゼットの音色、おみやげ物屋さんの音楽に堕落(?)してしまったミュゼットをもっと今のパリのセンスで演奏したいということで、いろいろな人が文化の創造にチャレンジしている様はさすがパリだと関心させられる。
http://www.pulsations.fr/accueil_beltuner.htm
Beltunerの彼らがこれに成功しているかどうかはわからないが確実に人の心をつかんでいる様子が伺える。 もはやパリはお決まりのシャンソンとお決まりのミュゼットだけではないということがすばらしい。 アコの音色もトレモロを消したドライサウンドだ。 それは、昔からのパリのムードを残しつつも、東欧移民、アフリカ移民、ベトナム移民を飲み込もうとするフランス文化の胸の厚さを感じる。 それは、かつてオーベルニュ地方の人のパリへの移民、そこにイタリアからの移民が交じり合って初代のバルミュゼットの原型ができたように、今後ともミュゼットは時代とともに変形、発展していくのだろう。 古いパリのミュゼットのファンの気持ちを踏みにじるつもりはないし、それはそれで僕も大変好きなのですが、みやげ物売りやの手伝いはしたくないなどのいう天邪鬼とお許しください。 そんなわけで、話が遠回りになってしまいましたが、そんなわけで、伝統的なBal Musette(これが本来のミュゼットです)をやるならコンサチーナでOK、一般的に「パリのミュゼット」ということで知られているあのサウンドを求めるなら現在出回っているミュゼットタイプのアコーディオン、さらに、先進のミュゼットにチャレンジするならまたコンサチーナでもOKだと思います。 そんな、こんなアコを150台ほど置いてありますので、ぜひ一度お遊びにお越しください。

http://www.akkordeon.jp/Back%20Number/101.htm

 

ピアノ弾きのアコ独習  投稿者:たしろ  投稿日:2007年 6月 3日(日)07時41分21秒
  一念発起さん、初めまして。決意が漲っているようで素敵なハンドルですね\(^o^)/。
先ず僕自身ですが、子供の頃に足踏み式のオルガンを少し学んだ経験は有りましたが、大人になって職場のサークルの楽器を独習というより自己流でいじり、ある程度弾けるようになりました。もし、その頃にこのようなテキストに出会っていたらとても役に立っただろうと思うのでご紹介します。このページの周辺にも参考になる情報が沢山あると思います。
  http://www.sheetmusicplus.com/a/product.html?command=search&db=/store/db/inventory.db&eqskudata=AP.276&searchtitle=sheet%20music&id=58520

なお、現在僕は昨年秋から先生について学んでいます。それは、ようやく時間が少し出来たことと、より良い演奏のためには先達の知恵と経験に学ぶ必要を感じたからです。ピアノにタッチの技法があるように、アコーディオンには呼吸する楽器としての技法が沢山有るように思い、今ようやくそれらの基礎からの見直しに取りかかっているところです。
どうぞ良い演奏を参考にしながらアコライフを楽しんで下さい。
 

パリミュゼット  投稿者:ZEN@北海道  投稿日:2007年 6月 3日(日)00時23分35秒
  コンサーティナは小型で6角形の形が見た目もかわいく、楽しい楽器ですが、
1音につきリード1枚のシングルリードなので、音色的にはミュゼットには
あまり向かないように思います。

ミュゼットトーンとも呼ばれる、いかにもフランス風のシャラシャラしたトレモロ音は
1音につきわずかにピッチ差のあるリードが3枚同時に鳴るMMMというような音色です。

コンサーティナほど小型ではありませんが、ボタン式クロマチック・アコーデオンでしたら
同じ音域の楽器でもピアノ式アコよりもずっと軽くて小型になりますヨ。
フランスあたりではピアノ式アコよりもボタン式クロマチック・アコーデオンが主流のようです。
 

パリミュゼット  投稿者:vie  投稿日:2007年 6月 2日(土)23時47分54秒
  はじめまして。神奈川県で高校の数学教師をしております。以前から、パリのCMというと
流れる音楽が好きでした。今日はじめて、パリミュゼットというのだと知りました。でも
私のイメージでは、とても小さい手風琴(コンサティナー)で演奏しているのだと思っていました。そこで、質問です。コンサティナーでは、パリミュゼットは弾けないのでしょうか?色々なアコーディオンのサイトに行きましたが、パリミュゼットはこれで弾け!見たいな物は見つかりませんでした。観たことも触ったこともありませんが、ぜひゆっくりの曲で簡単なものを弾けるようになってみたいのです。ぜひ、軽くて、すぐに弾くことができる楽器を教えてください。腰が悪いので、軽いのがいいんです。よろしくお願いいたします。